CPUクーラーを侍ZZにするとメモリ増設が困難になるので、今増設しておけばこの先安心かと思い、メモリを増設することにした。
かつてOS/2をメモリ8MBのPCにインストールして大変な思いをしたので、メモリ容量の大切さは身にしみて分かるのだが、今のマシンは4GBで困ることはまったくない。しかし数千円で8GBに増やせるならそれも気になる。うちのPCではメモリがVRAMに512MB食われるので、4GBでは3.5GBしか使えない。これでは64bitのOSがもったいない、というのもある。
しかし、問題は、メモリの規格がDDR2だということ。
去年1月につい安さにつられてDDR2のマザーにしてしまったのがまずかった。DDR3にしておけばと多少の後悔。今やDDR2がDD3より高く、その差はさらに広がるだろう。増設すると決めたら早めに動くほうがいい。せめて去年1月に買った値段よりは安く買いたい。
で店を回ったりネットのアドバイスとか参考にして、DDR2-800の2GB×2枚のセットを5000円台でネット通販で入手するのが一番安くて簡単確実と分かり、ポチッとやった。
なにしろ店によっては8000円台とか10000円台とかで平気で売っている。5000円台のやつも在庫が切れたら次はいくらで出てくるか分かったものではない。
到着したのはTranscendの製品。背が高かったらCPUクーラーと干渉するので心配していたが、見ると逆に、写真より背が低い。今は同じ型番でも18mmの製品が出回っているとのこと。
スペース的には好都合なので、さっそくCPUクーラーを外してスロットに装着した。起動してみると問題なし。ひとまず安心。OS上からもメモリ増設が認識されている。CPU-Zでもこんな感じ。
最初に取り付けていたCFDのメモリはこれ。
今回増設したのがこれ。
ここでふと、両者で数字が違うことに気がついた。CFDの方がCL5でTranscendがCL6だ。まさかPC2-6400とかの数字の他にさらに速度のバリエーションがあるとは、なんというややこしさ。
CL5とCL6が混在していてもまったく問題なく動くところは、一応運がよかった。どうも両方のメモリをCL6として使っているらしい。ベンチマークをやってみると、増設前よりわずかにメモリの性能が落ちている。
増設前はMEMの値が28246、MEM R/W AVGが6313.52MB/sだった。
MEMは3%ほどの低下で済んでおり、実際体感速度は変わらないが、これはキャッシュのおかげ。メモリ単体のR/Wは約10%のダウン。
メーカー品だし、BIOSでCL5相当にいじってしまえば、普通に使えるのでは、と思いメモリの設定をマニュアルで調整してみた。
MEMの数値が逆に落ちるというorz。
ならCL6相当でいいから、メモリクロックを上げてしまおう。
というので333MHzを400MHzにしてみた。なんと120%のクロックアップ。
恐る恐る再起動してみると、普通に起動。なんとなく動作が軽い。やたっ! これで安定動作なら大成功。
とりあえずベンチマークは無事動いた。
メモリ増設前より数値が改善。そして、その後数日使うも特に問題なし。
今回大胆なOCに成功した…などと思いつつネットで調べてDDR2-800の意味するところをようやく理解。400MHzはオーバークロックではなく定格動作だったというオチ。メーカー品なら安定動作して当たり前。今までマザーボードが余裕を見すぎていただけのこと。
メモリクロック400MHzでのCPU-Zの表示を以下に。
「CAS# Latency」は5.0なのでCL5で動作しているようにも見えるが、他のウェイトは増えている。これが、20%のクロックアップに対しメモリスピードが比例して増えていない理由だと思う。
この辺をマニュアルで設定するとまた遅くなりそうな気がするので、もう面倒だからオートのままでいこう。