Great Spangled Weblog

コメントははてなにログインすると可能になります(SPAM対策です)

VRでフライトシムの道(番外編:クラッシュしたパソコンの修復)

VRとはほぼ関係なく、ビデオカードのユーティリティソフトの誤操作と、それに対する誤った修復方法でクラッシュしたパソコン。これを直さないとVRフライトシムも何もない。

パソコンの状況:起動時にブルースクリーンWindowsのインストールメディアなし(このときはそう判断した)。

正月休みに家にある手段:会社から持ってきたノートPC(Windows機、セキュリティのためUSBメモリ使用不可)

ここから細い糸を辿って修復に向かう。

まずどこに修復するかをイメージする。HDDに前の晩作成したイメージバックアップがあるはずだから、Windowsが動けばすぐバックアップソフトをインストールし、それでSSDにイメージファイルをレストアすれば完全復旧する。このゴールでOKのようだ。

ビデオカードが差したままだとまた画面が出ないことになるので、カードは抜いてマザーボードにモニターを接続した。

手短かに復旧しようとして、MP600のSSDを導入したときに外したSSDをPCに接続してみた。

glemaker.hatenablog.com

昔のBIOSだったらこれで起動したと思う。UEFIの場合ダメだった。これを試した結果として、MP600がない状態なら起動したはずのSSDで起動できなくなった。起動できないPCは起動できたはずのメディアを汚染してしまうことを知った。

USBメモリーに以前Windowsを再インストールしたときのインストールメディアで使ったやつがあったはず、と目についたUSBメモリーをPCに刺してみたが、起動できませんで終わり。これは、別のUSBメモリと勘違いしていたというミス。システムがクラッシュしたりすると心理的にミスを誘発するので、非常時の対策は明確さが要求される。

glemaker.hatenablog.com

これでもう、ノートPCでインストール用のDVDを作るしかなくなった。

といっても、これはそれほど大変な話ではない。電気店に行けばUSBのDVDドライブは3000円もしない。さっそく買ってきて手元のDVD-Rを用意し、マイクロソフトのサイトから最新版のWindowsのインストールメディアのためのISOファイルをダウンロード。あとはISOをDVD-Rに展開すれば…。

ところが、展開するファイルがDVD-Rの容量より大きいということが判明。片面2層のDVD-R DLを使わないといけない。

ここで次の日。結局、ビデオカードを買いに出かけてその足でDVD-R DLのメディアも買った。

f:id:spanglemaker:20210107182337p:plain
秋葉原駅

それにしてもこの正月の秋葉原、信じられないほど空いてる。

片面2層のDVD-Rなんて使ったことがないのでPCのドライブが対応可能かも分からなかったけど、安かったDVDドライブが対応しているならBDドライブはなおさらOKだろうと作業を進めた。片面2層なら何のエラーもなくDVD-Rの焼き込み成功。

そしてDVD-RをPCにセットして起動。BIOS画面から起動を光ドライブにして先に進むと、久しぶりにブルースクリーン以外の画面で起動し、無事Windowsのインストール画面に進んだ。

が、ここでまた別の問題が。インストール先にMP600のSSDを選んでも、240GBの旧SSDを選んでもインストールできない。MBRだとインストールできませんとなる。領域を削除して再確保してもMBRだからダメだと。

freesoft.tvbok.com

検索すると上記のようにありがたい解説が見つかる。おかげで240GBのSSDをGPTとしてインストールできた。

今回レガシー互換ブートだったのでコマンドプロンプトでGPTにする必要があったと。前にインストールしたときはUEFIブートだったので問題なかった。

これでインストールは完了。途中で2台のSSDはどちらもデータが削除されたが、HDDに対しては何もしなかったので無事HDDのデータは生きてた。慎重を期すならHDDを物理的に外して作用すべし。

240GBのSSDからWindowsが起動したら、次はいつも使っているAOMEI BackupperをDLしてインストールした。イメージファイルは有料版で作った差分バックアップだが、レストアは無料版で可能だった。これでHDDにあるイメージファイルをMP600のSSDに展開。

さて、240GBのSSDを外し、再起動してみる。

無事再起動できた。そして、バックアップを取ってあった1月1日の環境でデスクトップが立ち上がった。モニターが内蔵グラフィックであること以外何もかも元通り。

そしてWindowsが立ち上がったら、何はなくてもRadeon Softwareをアンインストールし、AMD Cleanup Utilityでドライバーをきれいに削除した。

再起動して無事起動することを確認。時間といくらかの出費意外はほとんど何も犠牲にすることなく修復が完了した。

なお、SSDのレストア中に時間があるのでUSBのインストーメディアも作成した。このとき、前回使ったのが適当なデータに使ってた4GBのUSBメモリで、別の場所に8GBのUSBメモリがあるのを発見。多分そっちなら無事起動して古いバージョンのWindowsをインストールできたはずだ。

今はAOMEIの方でも起動メディアを作成している。これで起動すればダイレクトにイメージファイルをレストアできる。最初からこれを作っておけという話(笑)。

f:id:spanglemaker:20210107185203p:plain
AOMEI Backupper