海上自衛隊館山航空基地のちびっこヤング大会に行ってきた。今年は「しらせ」の艦載ヘリコプター、S-61Aが退役するため、「さよならS-61A」と銘打っている。
東京駅7:30発の特急「さざなみ」で館山へ。天気は雨。館山駅を出ると風も強い。海辺の道を歩きながら「これはたまらん。雨か風のどっちかにしてくれ」と思った。
10時頃館山基地に到着。うれしいことに雨はやんでくれた。
海自の「ちびヤン」は恥ずかしながら今回初めて行った。すでにもはやちびっこでもヤングでもない。館山基地に行くのもこれが初めて。ここが旧海軍からの伝統ある館山基地かと思った。
会場はエプロンに3機のヘリコプターと1台の消防車が展示されており、ロープで仕切られた向こうにS-61Aが2機並んでいた。格納庫は2棟が開放されていて、1棟では中にS-61Aが展示されていた。
天気が悪いせいもあってか人出はかなり少なかったが、体験搭乗の抽選ではけっこうな行列ができていた。
下の写真は対潜ヘリコプターの主力、SH-60J。
機内が公開されていて、操縦席に座らせていただいた。また、操縦席について隊員の人に色々説明していただいた。
こちらは救難ヘリコプターのUH-60J。機内が公開されていた。
こちらは最新鋭のSH-60K。
これも機内が公開されていた。後部のキャビンに入ると、胴体の高さがSH-60Jに対して30cmほど高くなっているため、SH-60Jより天井が高く窮屈さが緩和されていた。胴体の高さは主に胴体下部を広げて高くしているようで、キャビンの床と操縦席の床にかなりの高さの違いがある。キャビンが低くて窮屈なのがUH-60系のヘリコプターの泣き所なので、この改造で機内での作業はかなりやりやすくなり、乗員の疲労も軽減されているのではないかと思う。
操縦席は完全にグラスコクピットになっていた。なお、計器盤の撮影は禁止とのこと。
エプロンに並ぶS-61A(#85、#86)。
格納庫で展示されるS-61A(#87)。
これらの機体が南極まで行ってきたのかと思うと感慨深い。
下の写真はS-61Aの機内。
UH-60系に比べるとかなり広く、立って歩くことができる。
HSS-2の後継機はSH-60になったが、S-61Aの後継機はCH-101になった。ずいぶん大型の機体になると思ったが、キャビンの広さを見て納得。これはキャビンの狭いSH-60では代替できない。
11:20ぐらいまで会場にいて、飛行展示などは特になさそうなので帰ってきた。
帰ってから調べると、13時頃S-61Aが飛行展示を行ったらしい。今回は朝早く出たのが裏目にでてしまった。
S-61Aの飛行シーンは、前に写真に撮ったことがある。以下に2004年のヨコスカサマーフェスタの写真を。
http://album.nikon-image.com/nk/NK_ImageAlbum.asp?id=3888207&key=378205&un=55875
以前は館山基地ではヘリコプターフェスティバルというのをやっていたという。またそういうイベントがあったら行ってみたい。