この政策には反対。
わずかにエネルギーの節約になるとはいうが、半年ごとに時間をずらすためにどれほどの混乱が起こることか。時計が一家に一台柱時計だった時代ならまだしも、このおびただしい量の時計が普及している現代に、いまさら導入するのはどうかしている。
もっと反対の声が上がってもいいと思うのだが、ようやくこんな記事がでてきた。
- http://sankei.jp.msn.com/life/environment/080605/env0806051804003-n1.htm
- http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080605-OYT1T00610.htm?from=navr
産経新聞の記事より;
また、睡眠学会は大阪市をモデルに制度を導入した場合のエネルギー消費量をシミュレーション。その結果、早く帰宅することによる冷房使用量の増加などにより、家庭での電気消費量は0・13%増加した。日中の明るい時間を有効活用し、エネルギー消費量を抑えるというサマータイムの狙いとは裏腹に、むしろ増エネにつながる結果になったという。
夕方から夜にかけて、暑い時間が1時間余分に長く続くから、確かに冷房は余分に必要になるだろう。私もサマータイム制はエネルギー節約にはならないのではないかと思う。
wikipediaを見ると色々書かれていて面白い。
一部の学校で行われている「冬時間」のように、金融機関が音頭をとる形で就業規則で変更すれば良いだけの話である。また、自衛隊でも夏期と冬期で起床・朝食時間を変更しているが,日照の有効活用ということであればその程度の変更で事足りる。
省エネが第一なら、このような時計をいじらない方法で十分だろう。これで、時計の時刻をかえる諸々の損失が回避できる。
サマータイムをやめたがっている国があるのもおもしろい。
なお、ドイツ・フランス・ブラジルでは年々、廃止を求める意見が増加している他、ロシアではサマータイムの切り替え前後に心筋梗塞による死者が増加している等の理由で2008年に廃止法案が議会下院に提出されている[2]。
他の国がやっている、「やっていないのが異例」、などという程度の動機で導入してほしくはない。
そんなに他の国に合わせたいなら、まずは憲法あたりを見直してほしいものである。