Great Spangled Weblog

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自分の限界を知る

この4週間は、前半は調子がよかった。

先週、苦労してトラウマになりかかっている仕事の物件で、問合せがきた。これに対応しているうちに調子が悪くなった。問合せに対してあそこの業者にああ話すとああいう対応になってそれじゃまずいからどうのこうのと考えていると、朝の出勤の電車でひどい動悸がしてきた。気分が悪くてとにかく電車を降りたくなった。またま座っていたので、我慢我慢と自分に言い聞かせているうちに、下車駅に着く頃にはどうにか収まった。

この件で、自分がまだまだ病気だということを思い知らされた。問合せにはどうにか対応できたが、以後2、3日調子がぱっとしなかった。

その次の週、つまり今週、福岡に行く予定を入れていた。調子がいい時に話が来たので、出張をうっかり引き受けてしまっていた。これがまずかった。今度は出張のことで頭がいっぱいになり、それで憂鬱になった。土日はそれで潰れて、月曜も憂鬱で泣きたくなったり吐き気がしたりした。結局、上司と相談の上、他の人に代わりに行ってもらうことで、福岡行きはなくなった。

これで気分はだいぶ楽になった。ただ、今度は夜眠れなくなった。このままどうなるのかと思った。眠れないのは2晩だけで、それからは眠れるようになった。いつもの調子を取り戻したようだ。

そんなわけで、長距離出張はまだ無理と分かった。以前なら空の旅をちょいと楽しんでくるという具合だったのに、まったく、難儀な病気になったものだ。

今日は通院日だったが、薬は特に前回と変わりなかった。

脚本家の一色伸幸氏はNHKの番組に出演したとき、うつ病は後遺症が残らないと言っていたが、ちょっとそれはどうかと思う。うつ病の元になったようなストレスに対する耐性は、なかなか元には戻らないのではないだろうか。私で言うと、長距離出張、これと対外的な発表(客先との打合せも含む)の組み合わせは、治療を始めてから2年半経ってもなお、苦手なままだ。

とはいえ、旅行そのものはだいぶ出来るようになってきたような気はする。先月も新潟まで行ってきた。一色氏はスキューバダイビングを楽しんでおられるようだ。自分も、航空祭でカメラを振り回す分には、多少の遠出は大丈夫なのかもしれない。

梅雨が開ければ航空祭がまた沢山開催されるようになる。今回、「できない」ことの限界が見えてしまった。今度は、「できる」ことの限界を確かめてみたい。ということで、8月の松島基地航空祭に向けて遠征を計画中。