マザーボードが故障した機会にCPUとメモリーも変えて倍の性能を狙ったわけだけど、ついにその結果を。
CPUはCore i5-7600K。
Bus SpeedがPhenom IIのときは200MHzだったのが100MHzと半分になっている。
数年前のAMDに対し現在のintelに半分も低いスペックの要素があるとは、と思ったけれど、誰もこれを問題視していないので、要は「それで性能が落ちなければ問題ない」ということなのだろう。
AMDとintelでほんとうにいろいろ違うので戸惑うことばかり。
マザーボードの仕様。H270のチップセットは必要十分なものかと思ったが、ポチってからZ系と異なり、CPUのオーバークロックができないと知る。
AMDはOCしてなんぼだからintelは一部のチップセットにしかできないということに驚き。
なお、BIOSのバージョン0808は現時点の最新版でアップデートは必要ないと確認。
メモリーはDDR4-2133として定格動作。レイテンシ等、BIOSの設定をいじらなくても定格になってる。
そしてベンチマーク。
まずはCrystal Mark。
トータル374751。
前のPCがトータル256327なので1.46倍。なんと2倍にはならなかった。
とはいえ、ALUの97614は56441から1.73倍。MEMの72343は37738から1.92倍。CPUとメモリーが四捨五入すれば2倍ということで、大幅な高性能化に成功。
メモリーは2133だけどBIOSから2400に設定しても安定動作することが確認済。ベンチマークの結果は以下。
トータル376350は1.004倍で、ほぼ無視していい違い。
MEMは75534で1.04倍。2400/2133=1.125だから規格ほどの違いは出ていない。なお、2400として動かしてもレイテンシは増えていなかったので、なぜ値が伸びなかったのは自分には分からない。2133のレイテンシのまま2400で安定動作という、CFDにしてよかったという感想。ただし、性能にあまり影響ないので当面OCしない予定。
で、全般に性能は上がっているのでバススピードが100MHzというのはまったく悪い要素ではないというのが分かる。
つづいてSuper Pi。以前から使っているVer.1.1で104万桁を9秒。
前のマザーの結果はないが、前の前のマザーでOCして20秒とあり完全に2倍以上速い。
http://glemaker.hatenablog.com/entry/20100307/p1
このとき、4つのコアのうち1つしか使われなかったのだけど、今回見たら4コア全て使われていて、マルチコアの使い方も進歩してるもんだと思った。
Super Piのmod1.5XSでは100万桁を9.176秒ということで、こちらでも速度変わらず。
実用上の性能はどんなものかと思い、デジカメのRAWデータを現像させてみた。
速い。1枚あたりの現像速度は体感でやはり倍速い。
ここではスピードもさることながら、CPUの温度の方を計ってみた。
最大57℃とか冗談みたいな冷たさ。
ファンも騒がしくならない。
モニターを見たところRAW現像では負荷が100%に行かず、電力もTDP91Wに対し30W前後。
これはCPUクーラーのグリスが多少塗り方がまずかったとしても何も影響しないはず。
さて。
それはそうと。
「Core i5-7600Kは3.8GHz」と聞いていたのに、バススピードに対して41倍速、4.1GHzで動いている。
ここでintelがCPUの仕様を詳しく公開しているのを知る。
https://ark.intel.com/ja/products/97144/Intel-Core-i5-7600K-Processor-6M-Cache-up-to-4_20-GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.20GHz
マジかw
ターボ・ブーストは、CPUの負荷状況を見て、まだ余裕がある、と判断したときはPCが勝手にベース動作周波数以上のクロックに設定する機能。
まさかOCが仕様として組み込まれていたとは。
なので、マザーボードにOCの機能がなくても、可能な範囲でCPUが勝手にOCしてくれるから、特にこれといって必要ないという驚きの事実。
もちろん、「お前の実力はこんなものじゃないだろう!」と、CPUに真の実力を教えてやるという意味でユーザーがOCすることも意味のあることかもしれないが。
ともかく、intelも意外に面白いもんだと分かった。
なお、今回性能がよくなったのはCPUとメモリーの他に、SSDもそう。
最大400MB/s台だったのが500MB/s台になった。
前のSSDを繋げて調べようと思ったらこのマザーはeSATAのポートがないのでそれは断念。
なのでSanDiskのSSDが速いのかPC側が速いのかは不明(多分後者)。
あとは、ビデオカードが古いままなので、トータルの性能が1.4倍にとどまったのはこのせい。
現状でもFF14ベンチをフルHDで途切れず再生できてスコアが3044なので、これを変える予定はない。ちなみに前のPCで2988だから本当にビデオの性能は変わってない。
CPUの内蔵GPUがHD7750よりやや下と聞いているので、HD7770はまだ存在意義はあると思う。ビデオカードを寿命まで使ったことがないので、限界まで来るとどうなるのかも興味があるので、よほどのことがない限り交換しない予定。