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柴又帝釈天

少し前にTwitterで映画『男はつらいよ』の話題が出た。そういえば1作目は短くまとまった面白い映画だったよな、と思いネット配信を見た。確かに面白いし、ドラマもよくできていた。

12月ともなれば秋の行楽シーズンもひと段落なので、この機会に柴又に行ってみようと思った。

旧古川庭園から上中里駅に戻り、京浜東北で一駅。田端で向かいの山手線に乗り日暮里で京成に乗り換え。各駅で高砂まで移動。ちょうどいい機会なので金町線も乗ってみようということでこのルートにした。

高砂で柴又線に乗る。3駅しかない短い路線だが、4両編成で15分に1本程度走っている。

一駅乗って柴又下車。駅前に寅次郎の銅像が。

寅次郎を見送るさくらの像もある。

余談だけど、昭和の時代は「さくら」という名前は珍しかった。満開の時期はきれいだけどぱっと散るのが縁起がよくないと考えられていたようだ。また、戦後ソメイヨシノが各地に植えられて一斉に咲くようになったが、それ以前は桜は今ほど一斉に咲かないし、花だけではなく葉もある程度生えていたので、今ほど華やかなものでもなかった。

そんなわけで「さくら」が女子の名前として定着するのは平成も10年ほど経過した後のことだった(なぜ定着したかはあえて書かないw)。

帝釈天の方に歩くと踏切が見つかったので行って撮影。映画もこのあたりから撮影したカットがあったと思う。

帝釈天安置の碑。日蓮宗とは聞いていたが南無妙法蓮華経とあるので納得。

参道を歩く。

そして帝釈天にに到着。鐘楼では自動で鐘が鳴っていた。

帝釈堂に上がらせていただきお参り。帝釈天とは軍神インドラのことという。

線香も焚かせていただく。

観音菩薩像。明治に富士山頂からこちらに遷されたものという。

昼食はどうしようかと歩いていて柴又まちの駅というのを見つけてそこでいただいた。続いて柴又公園へ。

柴又公園は、江戸川のスーパー堤防をここだけ先取りして作られた高台らしい。上から江戸川と千葉県の河岸段丘が見える。写真の中心あたりが矢切の渡し

公園の地下が寅さん記念館と山田洋二ミュージアムだった。両方とも見学。中は「とらや」と隣の印刷所が再現されていて「労働者諸君!」とつい呼びかけたくなった。印刷所は映画の展示というより活版印刷そのものの展示になっていた。

入場券は近くの山本亭の見学も含まれているのでそちらへ。紅葉がいい具合に紅葉している。

立派な洋間があった。

座敷に座って庭を眺めながらゆっくり休憩できる。

ガラスは微妙に波打っているいわゆる大正ガラス。手作業で作るものなので、この大面積のガラスを何枚も使っているというと、山本亭が莫大な費用をかけて作られた邸宅だということが想像できる。

帰り道に地面にラッコの像を見つけたので撮影。

川魚料理屋の正月飾り。若干トリミング。

柴又駅から金町駅に移動。常磐線に乗り換えて帰った。

柴又線は初めて乗るし、金町で常磐線に乗るのも初めてだった。

こういう無理をしないマイクロツーリズムが自分に合っていると思う。次に来たときは川魚を食べたい。