Great Spangled Weblog

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遠出しなくても見られる埼玉のシギ・チドリ

休み前にはいろいろと計画を立てていた年末年始の休みだが、案外疲れるし地震や航空機事故もあり、妻子を連れて帰省もして、思ったほど出かけられない。それでもちょっとした時間に望遠レンズを持って出かけてみた。

前々から確認してあったハシビロガモスポットに行くと、ちょうど活動している時間帯だった。

カメラはニコン1V3、レンズはPF 300mm F4をFT1を介して取り付け。1 Nikkorの70-300mmが高性能だったのは確かだが、フルサイズ用の新しめの単焦点レンズも同等以上の写りだというのを実感。

ハシビロガモの食事風景。集団で水をかきまわして水面の水から独特の嘴で餌を濾しとって食べるらしい。

たまにはちょっとしたいざこざが起きる。真剣な目がおもしろい。

写真はこれを含め以後全てトリミング。換算810mmでも鳥にはトリミングが必要なのでズームは必ずしも必要ない。

この場所はカワセミもいるのだが、このときは見つけられなかったので別の場所に移動。

カワセミがいる池があって、いつも複数のカワセミおじさんが三脚と望遠レンズを前に椅子に座って待っているスポットがあるが、この日はいなかった。ついでにカワセミもいなかったのでそれではと近くの川へ。

近くにシギがいたので撮影。イソシギ

よくよく見るとシギ・チドリが結構いると分かった。写真はタシギ。

そしてイカルチドリ

淡水の水系で容易に見られるシギ・チドリは一通りいたらしい。他にハクセキレイセグロセキレイもいた。

自然を観察するのに大げさな場所に行く必要はなく、近くの場所も注意して見ればけっこういろいろいるのが分かる。

U2の'ONE'の和訳と解説

通勤途中でふと思いついてU2のアルバム、"Achtung Baby"を聞いた。久しぶりにきくとしみじみいいアルバムだと分かる。

3曲目の'One'はとりわけよく知られた曲。oneは1つという意味と同時に、人間を意味する言葉でもある。oneという言葉の多重な意味に思いをめぐらした歌詞と、悲し気なメロディがいい。PVは↓。

www.youtube.com

歌詞は、30年前に聞いたころはよく理解できなかったが、最近検索して再確認して、基本どういう受け取り方をしてもいいのだけど、「父親と、HIVに感染した同性愛者の息子の会話」というのがボノが歌詞で描いた世界だという。

しかし、この情報だけではなかなかこの曲を十分に理解することができなかった。特に不可解なのは、前半では上から目線で語りかけているのに、途中から被害者目線に変わるところ。息子に「愛は聖域、愛こそ超越的な法」と説教される父親というのがどうもイメージできない。

あらためて情報に当たり、「会話」という部分を見落としていたことに気付いた。つまり歌詞は一人の言葉ではない。

これに気付くと、歌詞は前半と後半ではっきりと話者が違うのが分かった。であればこの歌詞に不可解な部分はない。前半は父親で、後半は息子の言葉。もしかしたら、この歌詞の前に激しく口論をしたのかもしれない。あるいは、言葉を多く費やさなくてもいろいろと分かってしまう状況だったのかもしれない。

'One'という曲は"We’re one, but we’re not the same"というフレーズが知られる。「私たちは一つだが、同じではない」。だから何の努力もしなければ一つでい続けることはできない。あるいは無理に一つであろうとして不幸を招いてしまう。

歌の構造もまた、一つの曲だが、同じではない二人の立場の言葉が綴られていたという。気付いてみれば単純なことだが、なかなかに粋なことだ。

Is it getting better
Or do you feel the same?
Will it make it easier on you, now
You got someone to blame?

少しは具合よくなったかい?
それとも変わらないかな?
誰かのせいにできて
いくらか楽になったかい?

父親パートの出だし。家を出て、病をわずらって、それからようやく息子と話ができるようになったのだと思う。「誰かのせいにできて」というところは、歌の前に口論があって父親がさんざん責められた、という状況なのかもしれない。

You say one love, one life
When it’s one need in the night
One love, we get to share it
Leaves you, baby, if you don’t care for it

そうだよ、一つの愛、一つの命
夜を過ごすのに人が必要とするものだ
一つの愛を、私たちは分け合う
大事にしないと、なくなってしまう

ここの'you say'は息子が話した、というより、世間一般でそう言われる、という慣用句だろう。2行目の'one'は人という意味。

Did I disappoint you
Or leave a bad taste in your mouth?
You act like you never had love
And you want me to go without

がっかりさせたかい?
後味の悪い想いをさせただろうか?
お前は愛されたことなどなかったようにふるまい
私に愛を返すこともなかった

最後の1行は意訳。二人の間の距離の遠さが書かれている。

Well, it’s too late tonight
To drag the past out into the light
We’re one, but we’re not the same
We get to carry each other, carry each other
One

今夜ではもう遅いんだろう
過去を取り繕うとしても
私たちは一つ、だけど同じではない
私たちはお互いを支えあわなければいけない
お互いに

父親パートはここまで。息子に詫びるポーズをとっているが、上から目線で、最後にやっぱり説教しようとしている。

最後の'one'を「一つになる」とした訳も見かけたが、ここは'carry each other one'とひとつながりの英文ともとれる。支えあうことで一つになるのではなく、「同じではない」二人だからこそ、支えあわなければいけない、ということを強調しているのだと思う。

Have you come here for forgiveness?
Have you come to raise the dead?
Have you come here to play Jesus
To the lepers in your head?

あなたはここに許しを請いに来たのですか?
それとも死人を蘇えらせるためですか?
頭の中の「病人」のために
キリストを演じるために来たのですか?

ここから息子パート。父親に辛辣な言葉を浴びせる。

「病人」の部分は父親パート冒頭が病人をねぎらう言葉なので対になっているのだと思う。結局自分(息子)と向き合っていないじゃないかという指摘。

また、父親だと戦後まもなく生まれとかの年代だろうから、同性愛は治療すべき「病気」という認識だということもあり得る。HIVは病気扱いでいいが他の部分は病気じゃないぞ、という話。'dead'も父親の思い通りに生きていない自分をそう表わしているのかもしれない。

Did I ask too much? More than a lot
You gave me nothing, now it’s all I got
We’re one, but we’re not the same
Well, we hurt each other, then we do it again

いろいろと聞き過ぎて、もう答えられない?
あなたは何も答えないけれど、もう分かったよ
僕らは一つだ、だけど同じじゃない
お互いに傷付けてきたし、また傷つけあおうとしている

'then we do it again'、やり直す、というところだけど、やり直して傷つけあわないように、よりも、また傷つけあうはずだ、という方が流れとして自然かなと思った。

You say love is a temple, love a higher law
Love is a temple, love the higher law
You ask me to enter, but then you make me crawl
And I can’t be holding on to what you got
When all you got is hurt

「愛は聖域 愛は超越的な法」とあなたは言った
「愛は聖域 愛は超越的な法」
あなたは僕を招き入れる、だけど僕はそこで支配される
やってられないよ、あんたの望み通りになんか
結局あなたも苦痛しか残らなかったじゃないか

'temple'を直訳すると寺院の方がいいかもしれないが、建物としての寺院より、神の加護で守られた領域のことかなと思い、「聖域」としてみた。

そして、この部分が共感できて胸が苦しくなる。後半は逐語的ではなく、相当する口語として訳してみた。何度も聞くうちにこういうことだと思えたので。

One love, one blood
One life, you got to do what you should
One life with each other
Sisters, brothers

One life, but we’re not the same
We get to carry each other, carry each other
One
One

一つの愛、一つの血筋
一つの人生、やるべきことをしてくれよ
それぞれが持つ一つの命
姉妹たち、兄弟たち

一つの人生、だけど僕たちは同じじゃない
支えあって生きなければならないんだろう、支えあって――
お互いに
誰かを

息子パートのまとめ。'one'を連呼して、その中でまず、父親こそまずなすべきことをなせという。そして互いに支えあって、と父親パートと同じフレーズで閉める。支えあって生きなければいけないのは自分も分かってる。それにはまず、父親が誰かを支えるべきだったのでは、という問いかけに聞こえる。

言葉としては'other one'を引き延ばしているが、さらにもう一度'one'を繰り返すので、「一つ」だとか「人間」だとかの別の意味も想起されるようになっている。ここでは2番目の'one'は「誰か」にしてみた。

なお、'One life with each other Sisters, brothers'は姉妹、兄弟あわせて一つの命、という意味ではなく、それぞれの人間がもつ一つの命、つまりここでの命は複数の命をイメージしていると思う。だからこそ'but we’re not the same'につながるのではと。

Ooh-ooh-ooh
Oh-ooh
May we, may we, may we get
Higher
Oh, higher
(Ay, yeah, go) higher
(Oh) Higher

最後のこの部分は、父と子いずれかというより、もっと抽象的な言葉なのだろうと思う。歌詞の本編はどちらかというとグダグダだが、互いに支えあって生きるということを本当にやっていけるなら、より高みを目指すことができるのだろうな、というあたりを歌っているのかなと。

'Love is a temple'のあたりは最初からあまりいい意味で使われていないなと思ったが、やはりDV親の言動を示していると分かる。といっても成人した子供の人生は何もかも親のせいにはできない。子は子で至らぬところがあるのだろうなとも思う。

とはいえ、だから誰それが悪い、というまとめではなく、そんなおよそ完ぺきとは言えない人間でも、生きていく権利はあるし、できるだけ不幸にならないように努力すればもっといい、というようなことを歌っているのかなと思う。

最後に、歌詞はU2著作権があります。転記ミス、翻訳のミス等の責は当方にあります。

One by U2 (1992-07-28)

One by U2 (1992-07-28)

  • アーティスト:U2
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アクトン・ベイビー

アクトン・ベイビー

  • アーティスト:U2
  • ユニバーサル
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浮島町公園に再度展開

12月30日、天気がよく暖かいので、また浮島町公園に行ってきた。まだ試したいことがあったのでちょうどいいチャンス。

前回よりちょっと遅く現地に到着。35mmレンズで撮影。やや傾き補正。

望遠レンズに変えて早々にスターフライヤーSEVENTEENタイアップ機が着陸。

ディズニー40周年767を600mmで撮影。しばらくは位置により日当たりが違っていた。

JALA350

300mmに2倍テレコンだと大型機は側面ははみ出すが、斜め前はいい感じに撮れる。といっても構図を決めるのが難しく、機体全体が画面に入りつつイケてる姿に、という撮影は大変。ノートリにこだわらずトリミング前提で撮るのでいいのではと思わないでもない。

追記:2024年1月2の羽田空港での事故機がこのJA13XJです。

フィリピン航空のA321。

キャセイパシフィックの777。

撮影モードが絞り優先で開放だということに気付かず、F4、1/8000秒で撮影。開放特有の周辺光量の低下が。

テレコンをつけてC滑走路のデルタ航空A330。機体が小さいなら地上とからめて撮ればよいというライフハック

ANAの737-800。

JALの787。撮影モードをシャッター優先の1/1000秒に設定して撮影。以後1/1000秒でISO感度を調整しつつ撮影。

エア・カナダの777。

前回も無線を聞きながら撮影していたが、羽田空港のタワーのC滑走路/D滑走路離陸の周波数だけをずっと聞いていた。タワーの周波数の区分が把握できたのでA滑走路の周波数を、と探してもなぜか聞こえない。帰宅後確認したら登録した周波数が間違っていたことに気付き、今回そのミスを修正したレシーバーを持参。無事手前の滑走路の着陸機との交信を受信できた。

これで、次はどの機体が着陸するのかをなんとなく分かるようになってきた。特に英語ネイティブの発音はすぐわかるので、外国便は詳細が分からなくても「何か来る」ということは気づける。外国便はある程度大型機なのでテレコンを外して待機して撮影。

なお、C滑走路の周波数は今回は聞かなかったが、2波同時受信のレシーバーがあれば両方聞けて便利だと思う。あるいはレシーバー2台持ち、イヤホンを左右で分けて聞くという手もある(現在IC-R6とMVT-7300の2台使えるので2波同時受信(物理)が可能)。

無線はアンテナもテスト。やはりIC-R6の付属アンテナよりエアバンド用アンテナ(今回はCMY-AIR1)の方が高性能と確認。それと、SRH103のような小型アンテナも実用にはなると再確認。

スターフライヤーのA320neo。

白系の色が多いエアラインの中で黒い塗装は貴重。黒塗装だと写真に変化が出る、というのもあるけれど、機体に地上の景色が反射されているのもいい。客席窓からこちらがどう見えているかが想像できる。向こうからは太陽を水面がギラギラ反射しているのが見えていると分かる。

ソラシドエアの737-800。機体後部の写真は何かとおもったら南阿蘇村のPR。

JALの767。600mmで撮ると後ろ姿もそれなりの絵になる。

ANAの787。300mmでは真横が撮れる。

ANAの777で鬼滅の刃ジェット。

J-AIRエンブラエルE190。国産リージョナルジェットを撮る機会はかなりしばらくないが、エンブラエルもかっこいい。

ANAの787。

JALの767。

C滑走路のアメリカン航空の787。トリミング。

ソラシドエアのナッシージェット737-800。望遠レンズの写真はトリミングしてもあまり不自然にならないので、トリミング前提で撮るのも一つの手。であればズームやテレコンは必ずしも必要ない。

トルコ航空の777。

スカイマークポケモンジェット

ANAスターアライアンス塗装の767。この時期なので14:45でだいぶ日光の色温度が下がってきている。

色づいてきたJALの787。

C滑走路に着陸するANAスターウォーズ787(R2D2塗装)。トリミング。

ベトナム航空の787。

ANAのA321neo。

このあと帰った。

あと1時間いれば光線状態が劇的に変わるのだけど、晦日で帰りの交通状況がよく分からなかったのと、子供が帰省してくる時間かなというのでやや早めに退出。

また天気がいい日があれば今度は日没までいたい。バスも16時以降本数が増える。

新しいレンズとテレコンで浮島町公園チャレンジ

2023年12月27日、天気がよくてちょっと時間ができたので川崎の浮島町公園に行き、羽田空港の着陸機を撮影してきた。

前回行ったのが3月なので9ヶ月ほど過ぎている。その間にレンズを新しく購入したので、カメラは同じD700にして違いを確認した。

glemaker.hatenablog.com

レンズはニコンのPF 300mm F4。テレコンはTC-20E III。どちらも中古にしたので新品の半額以下で手に入った。大変コスパがいい。

ニコン1の70-300mmが壊れたのでその後継という位置づけで、テレ端で使う機会が多かったので300mm単焦点にした。PF300mmは電磁絞りだがD700は最新のファームで使用可能。アダプターでニコン1でもZ6でも使える。ただし、ニコン1ではテレコンは使えなかった。

到着してそうそうにD滑走路にスターウォーズラッピングのANAの777。

JALの737。600mmの焦点距離でちょうどいい。

ピントは、D700の位相差AFはF8のレンズに非対応なので、完全にカメラ任せにはできない。ピントリングを手で回して大まかにピントを合わせてからだとAFでどうにか合わせられる。このとき、PF300mmはAF-Sでいつでもピントリングを回せるので助かる。また、VRも強力で画像がピタっと止まるのでAFが迷いにくくなる。動きの速い戦闘機などだと難しいだろうけど、旅客機を撮影する分にはおおむね問題ない。

カワウ(?)の群れ。野鳥撮影も見越したレンズなので鳥も撮った。

C滑走路に降りるANAの777鬼滅の刃ジェット。

ANAの787。600mmではかなりはみ出す。

テレコンなしでは機体全体が入る。JALの767ディズニー40周年塗装。

JALの767。600mmでは斜め前が画面いっぱいになる。

スカイマークの737-800。

水中翼船。D滑走路の奥に入るギリギリで撮れた。

ANAのA321。600mmでちょうどいい。

ソラシドエアの737。300mmでは真横でもかなり余裕がある。

中華航空A330

ソラシドエアのナッシージェット宮崎。トリミングで等倍切り出し。

スターフライヤーA320。トリミング。

エバー航空A330

ANAの777。

上海航空の787。

海上保安庁のファルコン2000。トリミングの等倍切り出し。

中華国際航空のA330

JALA350

中国南方航空A330

ビスタジェットのガルフストリーム。意外に大きい。

中国東方航空A330

デルタ航空A350

フィリピン航空のA321neo。

ユタ銀行のガルフストリーム。平日なせいかビジネスジェットが多めだった。

ANAの787。600mmの画角にもう1機入っているのはトラフィックの多い羽田らしい光景。

人が少ないせいかハクセキレイが近くまで来たので撮影。

JTAの737。雲で日差しが遮られてきたのでこの辺でバスに乗って帰った。

バスを宮前で降りて稲毛神社に参拝した。

狛犬。35mmの単焦点レンズのF2.8で撮影。背景の玉ボケがいい感じ。このレンズは開放だと2線ボケが出るので1段絞った方がいいと思う。

上野東京ラインのおかげで川崎はすぐ行けるので、思い付きで羽田まで撮影に行ける。こんどは夕方までいてエモい光線状態の撮影に挑戦したい。

鉄道博物館

前の週末に鉄道博物館に行った。

https://www.railway-museum.jp/

交通博物館が閉館になって、大宮に鉄道博物館が開館してからかなり経つ。鉄オタであればすぐ行っていたであろうが、あいにくと鉄道への関心は交通機関、移動手段としてのそれしかない。テレビで見る分にはNHK中井精也氏の番組などとても興味深く感じるのだが、結局それも「鉄道写真を撮りたい」というより「その考え方を他の写真に活かそう」と考えてしまう。

それでも近くだから行こうと思ったこともないでもないが、コロナの流行で限られた事前予約枠でしか入場できない時期が続き、ようやく、当日でも券を買って入れることが分かり行くことにした。

大宮駅で埼玉新都市交通に乗り換え。40周年のヘッドマークがついた新型車両。

鉄道博物館駅で下車。埼玉新都市交通のタイヤを撮影。初期は左のウレタン充填のノーパンクタイヤだったが、現在は右のランフラットタイヤになっている。

入場していきなり、新橋横浜間を走っていたSL。1872年開業からもう151年も過ぎている。

交通博物館で鉄道開業100周年記念の特別展で展示されていたのではとおぼろげに記憶する。次に見るのが半世紀後とは。

昔の列車の車内。『銀河鉄道999』っぽい。

クハ181。近くにこんな電車が走っていなかったので鉄にはまることはなかったが、さすがにこの電車はかっこいいと思っていた。近くで見ると胸がときめく。

交通博物館の前に展示されていた0系新幹線が今はここにある。写真はピントが甘くなってしまった。

新幹線の台車。

在来線の狭軌と違い新幹線は標準軌ですよという展示。常々思うのだが、在来線はこのわずか1067mmの狭いレールの上を120km/hぐらいで走っている。その全ての状況で車両の重心がこの狭い範囲に収まっているというのはにわかには信じがたい。標準軌だって乗用車のトレッドよりちょっと広いぐらいだ。

これも、台車の現物を見れば一応納得できる。電車の重量のかなりの分は台車に集中していて、重心はもともとかなり低いところにある。なので、電車で乗客が片側に寄ったぐらいでは倒れない。

200系新幹線。中も見られて懐かしかった。

そうそう見られないので下からも見た。写真は先端のエプロン部分。

EF55電気機関車。戦前から東海道線の特急を引っ張っていたとある。戦時中の三菱の技術者が横須賀に打合せに夜行列車で行ったと聞いたが、SLではなく電気機関車の可能性もあるのだろうか。

別の部屋に0系新幹線の展示があるのに気づかず外へ。

183ランチトレイン。近くの売店で駅弁を買うと中で食べられる。車両は20年ぐらい前に上野駅ホームライナー古河でよく乗ったやつだと思う。

てっぱくひろば。滑り台が北陸新幹線

E153系の2階建て新幹線。『ウルトラセブン』に合わせて「マックス号」と呼んでいたがいつのまにか退役してしまっていた。

仕事ステーションというフロアで、「はやぶさ」のモックアップ山形新幹線が展示されている。

車両が引き込み線のレールの上に並んでいるということに気付いた。車両解体工場の跡地なのでそこにあったレールを利用していると分かる。

ビューレストランで昼食。暑くて塩味のラーメンが美味しい。

トレインテラスから電車を眺められる。

風がなく大宮やさいたま新都心が霞んで見える。

2階で模型を見て歩く。さすがにCSP311シルビアを一度にこんなに運ぶことはないだろう。

車両ステーションを上から。インスタ映えスポット。

転車台を置くことで車両が角度をつけて並べるようになっていてエモい。

鉄道模型ジオラマ

科学ステーション。展示は子供向けの基本的な内容。窓に「窓から見える本物の鉄道で確かめてみよう」と書かれているのがすごくいい。

北端のミニ運転パークと交差する新幹線と高崎線

パノラマデッキ。

展示を一通り見たので埼玉新都市交通で移動。加茂宮から歩いてステラタウンへ。

富士重工の工場だったことを示す碑を見つけた。

鉄道博物館は近場で運動を兼ねていくのにいい場所だなと思った。また、開業当初ほど混んでいないので、何かのついでにふらっと寄ることもできると分かった。

ビデオカードをRTX4070に交換

約3年前にVRフライトシムをやるためにビデオカードをGTX 1660Tiに変えた。

glemaker.hatenablog.com

さすがに3年近く使えば交換してもばちは当たるまいと、より高性能なRTX4070に変えることにした。

製品を選ぶのはあまり悩む必要はなく、GPUを決めてASUSのラインナップから探せばいい。

www.asus.com

上記、TUF Gamingを選んだ。ファン3連はなくてもいいが、2連のDualでも困らないと思うが、値段を見ているとDualの方が変動が激しく、買おうとしたときにTUF Gamingより1万円以上高くなっていた。

一方、手元のケースはビデオカードのサイズを制約しないように選んでいたので、ファン2連より3連の方が安いならそれを選ばない理由はない。それではとポチった。

製品が届いたので箱を撮影。

まずGTX1660Tiのカードを外す。

3年近く使ってもあまりホコリが溜まっていない。まだまだ使えるので用途は検討中。

そしてRTX4070のカードを開封。でかい。

カードを差し込む側から。

裏面。保護フィルムはあとで剥がした。

カードの手前側。

ビデオのポート。HDMI×1とDP×3。

取付完了。4070の場合電源が8ピン×1なので助かる。右下に付属のつっかえ棒を配置した。

PCは無事起動。GPU-ZでRTX4070を確認。

FF14ベンチは14710。GTX1660Tiが8097だったので1.8倍になった。しかしこのベンチマークでは今回のビデオカードは性能が飽和してるっぽい。

3D MARKではトータル17394。GTX1660Tiのときは6674なので2.6倍。Graphics scoreだけで比較すると6153→18283で2.97倍。実際に値段も3倍ちょっと違うので相応の性能の違いを確認できた。

VRフライトシムをやってみると、今までは頭を振ったときに視界がカクついてくる傾向があったのが、かなりスムーズに見えるようになった。これで没入感がだいぶ違う。フライトシムのためのPC拡張計画はこれでひと段落ついた感じで、あとはパーツに寿命が来たら入れ替えを考えればいいと思う。

そして、NVIDIAGPUの使い道と言えばもう一つ、AI。Anacondaとか入れるだけ入れてある。それにStable Difusionもインストールして、ローカルでAI画像をどんどん生成できるようにした。

適当に生成してこんな感じ。

がんばればAI絵師になれるかもしれないが、同じ頑張るなら自分の絵に力を入れたいのでこの辺で保留。気が向いたら再開する。

柴又帝釈天

少し前にTwitterで映画『男はつらいよ』の話題が出た。そういえば1作目は短くまとまった面白い映画だったよな、と思いネット配信を見た。確かに面白いし、ドラマもよくできていた。

12月ともなれば秋の行楽シーズンもひと段落なので、この機会に柴又に行ってみようと思った。

旧古川庭園から上中里駅に戻り、京浜東北で一駅。田端で向かいの山手線に乗り日暮里で京成に乗り換え。各駅で高砂まで移動。ちょうどいい機会なので金町線も乗ってみようということでこのルートにした。

高砂で柴又線に乗る。3駅しかない短い路線だが、4両編成で15分に1本程度走っている。

一駅乗って柴又下車。駅前に寅次郎の銅像が。

寅次郎を見送るさくらの像もある。

余談だけど、昭和の時代は「さくら」という名前は珍しかった。満開の時期はきれいだけどぱっと散るのが縁起がよくないと考えられていたようだ。また、戦後ソメイヨシノが各地に植えられて一斉に咲くようになったが、それ以前は桜は今ほど一斉に咲かないし、花だけではなく葉もある程度生えていたので、今ほど華やかなものでもなかった。

そんなわけで「さくら」が女子の名前として定着するのは平成も10年ほど経過した後のことだった(なぜ定着したかはあえて書かないw)。

帝釈天の方に歩くと踏切が見つかったので行って撮影。映画もこのあたりから撮影したカットがあったと思う。

帝釈天安置の碑。日蓮宗とは聞いていたが南無妙法蓮華経とあるので納得。

参道を歩く。

そして帝釈天にに到着。鐘楼では自動で鐘が鳴っていた。

帝釈堂に上がらせていただきお参り。帝釈天とは軍神インドラのことという。

線香も焚かせていただく。

観音菩薩像。明治に富士山頂からこちらに遷されたものという。

昼食はどうしようかと歩いていて柴又まちの駅というのを見つけてそこでいただいた。続いて柴又公園へ。

柴又公園は、江戸川のスーパー堤防をここだけ先取りして作られた高台らしい。上から江戸川と千葉県の河岸段丘が見える。写真の中心あたりが矢切の渡し

公園の地下が寅さん記念館と山田洋二ミュージアムだった。両方とも見学。中は「とらや」と隣の印刷所が再現されていて「労働者諸君!」とつい呼びかけたくなった。印刷所は映画の展示というより活版印刷そのものの展示になっていた。

入場券は近くの山本亭の見学も含まれているのでそちらへ。紅葉がいい具合に紅葉している。

立派な洋間があった。

座敷に座って庭を眺めながらゆっくり休憩できる。

ガラスは微妙に波打っているいわゆる大正ガラス。手作業で作るものなので、この大面積のガラスを何枚も使っているというと、山本亭が莫大な費用をかけて作られた邸宅だということが想像できる。

帰り道に地面にラッコの像を見つけたので撮影。

川魚料理屋の正月飾り。若干トリミング。

柴又駅から金町駅に移動。常磐線に乗り換えて帰った。

柴又線は初めて乗るし、金町で常磐線に乗るのも初めてだった。

こういう無理をしないマイクロツーリズムが自分に合っていると思う。次に来たときは川魚を食べたい。